イタリア料理の代表格、
ご家庭でも作る機会がとっても多いパスタ
市販のパスタソースと乾麺でお手軽に作れたり
冷凍食品にも最近では色々な味のものが出ており、
忙しいご家庭でもとても重宝していると思います。
でも、イタリア料理店やパスタ専門店の味に比べて
物足りなさを感じている方も多いと思います。
特別な技術?食材?調理機材?
実はちょっとしたコツがあります。
そこを意識するだけで、特別な技術や食材なんて要りません。
パスタはイタリアの家庭料理
もともとイタリア料理の多くは各地方の家庭料理。
その地方の気候と食材に合わせた料理の集合体
パスタもその土地の多くの家庭で作られる伝統料理の一つ。
レストランで提供される洗練された一皿も
もとは家庭料理なのです。
難しい勉強ではありません。楽しみましょう!
その1、美味しいスープ
パスタ作りは大きく分けて5つ
ひとつめは美味しいスープです。
ペペロンチーノなら
オリーブオイルに鷹の爪やにんにくの味と香りをうつし
パスタの茹で湯でのばしたスープ。
ボンゴレなら
あさりを酒蒸しにしただしとニンニクのスープ。
トマトソースパスタなら
ニンニク、タマネギ、トマトを煮詰めた野菜のうまみが詰まったスープ。
美味しいスープの素になる食材を何にするか考えることです。
これが決まれば固形スープやソースベースに頼らなくても
美味しく作れます。
その2、食感といろどりの食材
料理は味付けだけで価値が決まるものではありません。
盛り付けた時のいろどりや口にした時の歯ごたえや食感
それらに大きく影響されます。
ベースの味を出す食材にいろどりの食材
心地よい食感の食材を掛け算する事で
大きな喜びと満足に繋げられます。
掛け算と聞くと難しいのではと思われがちですが、
季節ごとの食材には相性の良い組み合わせの定番
というものがいくつかあり
パスタに限らず広く知られています。
小エビとブロッコリー、キノコとベーコン、シラスと春キャベツ
何でうまみスープを出すのか
食感やいろどりには何を入れるのか意識して組み合わせましょう
ちなみに、いわゆる全部乗せみたいに4つ以上の具材を合わせるのは
お勧めできません。
シンプルイズベストです。
その3、ぴったりの茹で加減
パスタは茹で加減で風味も食感も大きく変わります。
ここをきちんとするだけで仕上がりが全然違います。
とはいえ、難しいものではありません。
茹で湯は大きめの鍋に塩を一つまみ
茹で時間は袋に記載されている時間どうりでOK!
肝心なのは茹で上がりの時に
きちんとソースが出来上がっていること
茹で上がったパスタをすぐにソースに合わせ
短時間で仕上げる段取りをしましょう。
ちなみに、パスタは茹で時間が短いほどのびやすく
茹で時間が長いほうがのびずらいようです。
その4、ソースの乳化
ここ、一番大事です。
乳化とは、油と水分が混ざり合い
とろっと濃度のある液体になることです。
ニンニクやトウガラシ、ベーコンなどのうまみを吸った油が
煮汁と合わさったとき
フライパンをゆすったり
パスタを入れてあおったり
バターや乳製品をソースに加えて混ぜたりする事により
とろっと濃度のある、パスタによく絡むソースになるのです。
パスタは調理中どんどん水分を吸っていくので
なべ底に少しソースが残るくらいで仕上げるといいと思います。
その5、できたてを食べる
パスタが茹で上がったらあとは一気に食べられる段取りを。
テーブルセッティングからサラダ、パンなどの副菜
ワインなどドリンクの準備も分担して。
盛り付けに自信のない方はお鍋ごとテーブルに出して
小皿で取り分けるスタイルでも
気取らず、美味しく楽しくみんなでシェアできるのも
醍醐味だと思います。
最後に
以前、勉強させてもらっていたイタリア料理店のオーナーは
仕事に対してとても真摯な姿勢で臨んでましたが
それ以上に仕事をとても楽しんでいました。
技術は勿論ですが
仕事を心から楽しむ姿勢を学べたことが一番の収穫でした。
毎日の料理は大変なことだとは思いますが
ちょっとしたコツと楽しむ姿勢が大事です。
少しでもヒントになれたらうれしいです。
以上、『プロが教える、パスタ作りのコツを学ぼう』でした。
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