長期にわたるデフレと米中経済対立
コロナウィルスによる未曾有のパンデミック
仮想通貨の躍進など
ものすごい勢いで世界が変わりつつある現在
少子高齢化と人口減少問題、長引く不況で
世界での存在感が急速に失われつつある
我が国日本。
そんな中で『平成の過ちを繰り返さないために』という帯をまいたこの一冊
目から鱗が落ちる奇跡の経済教室 中野剛志 著
読んでみました!めっちゃ解りやすかったです!
ホントに目から鱗だったので
ざっくりと要点を書き連ねようと思います。
貨幣とは何か
まずは貨幣
信用貨幣論という学説では
貨幣とは負債の一種と定義されてます(日本円や米ドルなど)
これに対する商品貨幣論は
貨幣は貴金属など有価物に価値を裏付けられるとする学説
かつての金本位制は商品貨幣論に基づく制度と言えます。
仮想通貨は希少性が担保になるため、その根底にある貨幣観は商品貨幣論であると言えます。
現代の貨幣は信用貨幣論によって正しく説明できるとされてます。
主流派の経済学者も商品貨幣論的な考え方である為
しばしば誤ってしまうようです。
信用貨幣論の考え方
貨幣とは負債の一種である
しかも、第三者にも譲渡出来る特殊な形式の負債である
通貨は政府にとっての債務、所有者(国民)にとっての債権である
貨幣の種類
現金通貨・・・中央銀行券、中央銀行が創造
紙幣や硬貨のこと
預金通貨・・・市中銀行が創造、預金として通帳に記載される数字(データ)
銀行が貸し付けすることによって創造される(信用創造)
貨幣は中央銀行や市中の銀行で創造される
債務返済された時、消滅する。
貨幣の価値は?
貨幣は上記の通り、銀行で作り出せますが
価値は何によって担保されているのか
それは、税金なんです。
納税を貨幣で納めることにより
国民は一定額の貨幣を納税のために必要とするため
結果、貨幣の価値が担保されるのです。
税とは何か?
よく、国会などで議員さんが
『財源が~財源が~』と発言しますが
税収がないと政策は実行できないのか?
答えはNOです。
財源にする為に税を徴収するのではありません。
では、何のために徴収するのか?それは
貨幣価値の担保のための税
政策手段としての税
物価調整のための税
以上の3つが税の役割として考えられます。
政府はまずは貨幣発行をします。
そして貨幣価値の担保のため
税金の形で、ある程度貨幣を回収するのです。
次に、政策手段。
資本主義経済のもとでは自然と経済格差が生まれ、どんどん拡大していきます
その格差を是正するため、所得税や法人税など、累進課税のような仕組みが効果を発揮します。
格差の拡大は最終的には経済全体の成長を阻害するので
累進課税の強化は経済の発展に貢献するということが言えるのです。
また、炭素税やガソリン税など、消費することに対するペナルティになるため
消費の抑制を促すための税もあります。
(消費税は消費の抑制?)
最後は、物価調整。
物価が上昇するインフレ時には
需要を抑制するため、緊縮財政や増税、金融引き締めを進める。
物価が下落するデフレ時には
需要を拡大するため、積極財政や減税、金融緩和を進める。
今現在(2021年6月)デフレの日本で
日銀は異次元の金融緩和の継続。(これは正しい!)
一方で政府は緊縮財政、消費増税(さらに増税を計画している)
政府の的外れな政策は、無知からなのか?利権のためなのか?
どちらにせよ『正気の沙汰とは思えない』といったところでしょうか?
消費税の悪影響
消費税とは簡単に言うと
消費に対するペナルティ、消費抑制のための税。
デフレ脱却の大きな足枷と言ってもいいでしょう。
しかも、収入に対する支出の割合の多い低所得者ほど重くかかってくる
逆累進課税であることが二重に悪影響を及ぼします。
財源を確保したいという間違った認識の中では
安定的な税収を上げる消費税は良いのかもしれませんが
実際は『百害あって一利なし』
欠陥税制は即時廃止するべきだと思います。
誤った政策でデフレを長引かせた政府閣僚は『万死に値する』と某参議院議員も申しております。
さいごに
新聞やテレビ、経済学者が間違っているなんて
少し前の自分には想像もつかなかったです。
そんな中、今回の著書との出会いはとても大きかったです
まさに「目からうろこが落ちる」おもいでした。
拙いブログでは充分に伝わらないと思いますので
興味を持っていただけた方は是非とも
『目からうろこが落ちる奇跡の経済教室』中野剛志著
手に取っていただきたいです。
多くの国民が理解して、声を上げることこそ
一番大事なことと思います
日本のより良い未来のために
以上、『貨幣とは、税とは何か(中野剛志さんの著書から経済を学ぶ)』でした。
最後までお読みいただき有難うございました。
目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 [ 中野剛志 ] 価格:1,760円 |
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